不整脈だといわれた日から
どんな脈にも反応して
性格は治せませんよと
ドクターの笑いながらの一言

わかっているのだが
上手に隠し事もできない
だから波形が几帳面に整列していても
仏頂面している

全装置で
あらゆる疑問を点検したのだが
隠されているものが
何もでてこない

それでも不安するものが
胸の中にあるから
立ち消える時間を
じっと待つしかないのだろう

心の中の味わいごとは
非常に繊細で微妙なものだから
他人行儀になるものが
多すぎて困る

こんなものですよと
葛藤するものを置き去りにできれば
それで終わりになる
そう思いながら時間の経過を待っている