形状記憶なこころ
yuugao

手元を離れた前葉体。
肩に乗せたハートの風船人形。

軽めの空気を含ませて
形いっぱいに想いを馳せてみる。
白ける一歩手前の緊迫が
青褪めてしまいそうになった。

平常に合わさるための前座で
似通った形が繋がりあっていく。

伸縮自在の、蛇腹でできた腕までが
伸びきりの限界を、迎えることもなく
繋がり形状の中へ、繋がれていってしまった。


自由詩 形状記憶なこころ Copyright yuugao 2011-08-09 20:30:14
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