いのりの詩
吉澤 未来
ぼくらのいのちのかたまりが
こころとなって かたちとなって
やってくる
あしたにはちがうかたち
になっているかもしれないし
そのままのかたちをしているかもしれない
あしたになったら
きのうなんかをおもいだし
どんなかたちだったか
おもいかえしているかもしれない
ぼくはおもう ずっとじぶんのこころ
いき いきぬくための
ずっとじぶんのこころ
しんのじぶんというじぶんをいきぬくための
あそこにたっている いっぽんの
きはどのようなかたち
どのようなおもいだろうか
いっぽんのみき
ずっといっぽんでいたかったけど
でもてをのばし またてをのばし
すこしずつ かゆいところにてがとどくように
かたちをかえてきた ぼくたち
たくさんのきの ゆびさき かんじるこころ
とてもせんさいだけれど もとをたどれば
いっぽんのみき
ほんとうのきみはどんなものだろう
いまきみのめのまえにあるいっぽんの
たいぼくをそうぞうしてごらんよ
きみがきみであるために・・・
どんなにおおきくっても
どんなにちいさくっても
かたちはかたち
どんなにのびていようとも
どんなにちちんでしまっても
きみはきみ
どんなにかわっていても
どんなにかわっていなくても
ぼくはぼく
どんなにさみしくっても
どんなにかなしくっても
ひとはひと
てのひらにある あい
おにぎりをにぎるときみたくにぎり
ぼーるをなげるときみたく
たいようとともにいってしまう
うみにおもいきりなげこもう
そうすれば
あした ひがのぼりひかりがそそぐのか
ひがのぼらずにあめがふるのか
きっと あたらしいこたえがかえってくるはずだ
どちらにしてもながいとんねる
いっしょにくぐりぬけていきたい
ぼくはそうおもうんだ