淡い唇の幻
番田 


遠くを過ぎていく船
雲の波紋
今日も川岸で一人
友達のいない私は
一人なのだと思った


誰もいない
遠い街で
私は喫茶店でエッチな小説を読んでいた
誰かが 私のことを待っていた


いつも 信じていた
雑誌の中で見た
君のことを
上野の繁華街に 私は出掛けた

*

いつも 私は 笑っていた
中国人やロシア人に騙されながら



自由詩 淡い唇の幻 Copyright 番田  2011-08-06 18:23:57
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