善悪
洞野いちる
作 ゆうすけ
ぼくはぜんあくにしばられずに、
いきていきたいです。
ぼくのおとうさんはせいぎのヒーローでした。
マントのかわりにはいいろのせびろをきて、
ぼくをたたこうとするおかあさんからいつもまもってくれていました。
おこったおとうさんは、おかあさんをかべになんどもつよくつきとばしていました。
ちからもちで、かっこよかったおとうさん。
そんなかれがあるひとつぜん、ワルモノになってしまいました。
たくさんのおまわりさんがいえのまわりをかこんでいました。
おとうさんがつかまったりゆうは、
おかあさんをたたいたりつきとばしたりしたのがげんいんでした。
おとうさんはおかあさんからぼくをまもってくれたのに、
どうしてけいむしょにはいらなければいけないのか、
ふしぎでたまりませんでした。
せいぎのヒーローでもぼうりょくはいけないよ、とおまわりさんはいってました。
それはおかしいとおもいます。
てれびにでているヒーローはみんなワルモノを、
けったりなぐったりしてぼこぼこにします。
おまわりさんのいうとおりなら、
てれびのヒーローもつかまるべきです。
ぼくはなにがせいぎでなにがわるいのかがわからなくなりました。
ぼくはぜんあくをかんがえないようにしました。
それがただしくてもわるいことでも、
じぶんのすきなことであればやっていきます。
だから、ぼくはぜんあくにしばられずに、
いきていきたいです。