悲しみ
吉岡ペペロ

こんなに悲しみで

汗だくになって

振り子になって

たっぷたっぷとしたまま

きょう死んだら

この悲しみは

永遠になってしまうのではないか


嫌いになるより

憎んでしまうより

それはずっと崇高な精神なのではないか

精神を夕暮れにおいて

たましいだけでダイブする

汗だくのからだを冷やしながら

なんだか陶然となっていた

想いの振り子がぐわんぐわんいっている

いつでも泣けそうだ

いくらでも泣けそうだ

目をつむり

咳込むように名を呼べば

いつでも泣けそうだ

いくらでも泣けそうだ


こんなに悲しみで

汗だくになって

振り子になって

たっぷたっぷとしたまま

きょう死んだら

この悲しみは

永遠になってしまうのではないか












自由詩 悲しみ Copyright 吉岡ペペロ 2011-08-01 23:49:45
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