独りのロンド
こしごえ
明け方の空へ左様なら
わたしはいつか
あちらへ行く。
終わることが出来ない
という のは ある意味、
絶望である
永遠の命なんて。透明な
花時計が求心する眼球の
水分はいずれ
雲になるむこうは遠いさ
今は
ほんのりと暗い。明日はまだ
え
影はずっと 透けるばかり。
内にある道を歩むものがいる
それぞれを
それぞれ(種子を生み落とし
果てる
足元の草陰は風に映る
零れましたね。これで
帰る
明日の家に
大気が、しぃん、とさわいでいる
もういちどいう
「果てしない終りをえたの」と
あのまるい果実は。うなずき
聞こえて来る、明かり
あふれる正午
二度と無い今をおもい出す回旋塔の同心円
一歩 一歩ふみ鳴らす
宙返りする左様なら
明け方の空(
あなた(? てをふる
こちら(反射する空は青く