傷だらけだった
吉岡ペペロ



あんなことされてたのに

よく好きでいようとがんばってたよなあ

いまさらながらゾッとした

洞窟からでて

やわらかな陽射しをあびてはじめて

傷だらけになっていたじぶんに気づいた

ひどいひとだった

体型もわるければ

性格も不安定きわまりなかった

待ち合わせなんか待ちぼうけだらけだった

ろくなもんじゃなかった

おれは馬鹿だった

無駄を無駄だと認識するかしこさを

きょうみたいに持っていたら

あんなにじぶんを傷つけることはなかった


携帯写真+詩 傷だらけだった Copyright 吉岡ペペロ 2011-07-28 19:30:01
notebook Home 戻る