朝焼け
たもつ
それは、わたし
眠たい壁の一種
舌の裏で
縄跳びをする子供たち
名前の回数だけ跳んで
空想のまま
その間、冷蔵庫に向かって
嘘をつき続ける
アフリカ行きの
切符を手に入れるために
秒針を引きずって歩く時計
それは、わたし
横断歩道の近いところで
生きる順番を間違えてしまった
風船は空白となり
隙間という隙間を埋める
メリットは口笛で触れること
消防署の方から来ました
そう告げて
戸口に立つ郵便ポスト
飛び込むのは、わたし
アフリカの朝焼けまで
貧しい息継ぎを繰り返す
それは、きっと、わたし