天使たちの予言
アラガイs


細く白髪も増えてくると (ほら)鬼がまたやって来る 。
皺だらけの手のひら
(負けちゃいなさい!)と (ほら) 鬼がまた つつく

カリフォルニアの青い空から裸の海にさよならをして、眩しかった(ここ)こんなにも清々しく 。
驢馬のような足を引きづりながら
いつも哀しそうな瞳
逃げても逃げても (ほらね) 鬼はまた何れ顔を出すから
葡萄酒でも飲みながら苦笑い
細胞はひとりでに生まれ変わるモノなのだから
右折できない「一方通行だよ」と、天使たちはいつも嘘をつく
祈りのなかで
信じていない顔をして
わたしは密かに明日を信じてる 。

実は暗い気持ちでカリフォルニアの青い空ふいに思うとき
(ほらね) 焼けない裸の鬼がサングラスで睨んでる
きっと 考えすぎだよと
裸の天使たちが、 また嘘をついた 。









自由詩 天使たちの予言 Copyright アラガイs 2011-07-22 06:14:44
notebook Home 戻る