夏って
真山義一郎

あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君たち
恥を知りたまえ
恥を

で、生足だの
おっぱいの上部だの
さらして

あのね、
ガン見しちゃうでしょ
どうしてもさ
でさ、香水と汗の入り混じって
すさまじくいい匂いでしょ

でもさ、
ガン見すると
嫌な顔するじゃん
あれ何なの?
見て見て
って格好しといて
見たら怒るって
なんのプレイ?

だから、俺は修練に修練を重ねたね
ガン見じゃなくてさ
もう、チラ見
チラ見なんだけど
ガン見

チラって見るじゃん
で、気づかれる寸前に
ずさっと視線ずらして
ああ、今日はいいお日柄で
って感じで風景を眺めてね
脳裏にはがっちり
おねーちゃんの生足などをね
焼き付けるわけですわ

チラっ
目をそらす
チラっ
目をそらす

そのうち
風景と生足が溶け合って
もう、世界は桃色

でも、このチラ見さえ
バレてる気がすんだよね
最近

見せてるね
あれは
ってことはさ
触っていいの?
ってことで
俺はますます性犯罪に近づいていく

畜生
女の子、大好き!





自由詩 夏って Copyright 真山義一郎 2011-07-21 05:47:33
notebook Home