肝試し
田園

話をしてやろうと娘に言ったら
アンタの給料言ってくれたらいいわと
跳ね返された
数学が飛び抜けて出来る長女
俺は焼酎で喉を焼きながら
昔は柳に月に古い茶碗に
怖いモノ達が潜んでた
昼間はぎゃあぎゃあ騒いでたケンタの野郎も
夜の肝試しでは女みてぇに泣いて逃げた
今年度この肝が座っているのか時代なのかしらないが
怖いものを怖がらないふてぇ娘は一体
何に泣くのだろうかと
俺はまた
悩むのだ
あのお化け屋敷が怖くなくなった時に戻って



自由詩 肝試し Copyright 田園 2011-07-20 15:50:56
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