白兎
非在の虹

白兎は視界から消える
羞恥にまみれ、しかも無防備に
何も見ていない兎の目
盲目の充血が痛ましく雪原に消える

去った後に残されたもの
汚された雪
汚らしい食い残し
おびただしい丸い糞

こどもが抱きしめるぬいぐるみに似て
しかも肉の臭い
充満する血と 薄皮の中の死

白い毛皮の下の生々しい肌色
赤い肌色を覆うボツボツした毛穴
毛穴の奥には何もない暗黒


自由詩 白兎 Copyright 非在の虹 2011-07-19 11:19:48縦
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