まつりうた
aria28thmoon

うすくれないの 浴衣のきみの
片手に提げた ちいさなふくろ
朱色のさかなが たゆたうなかに
夜空と揃いの花が咲く。

ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん、か・か
ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん。
ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん、か・か
ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん。

夜風が鳴いて、
ゆわえた髪から はらり
皮膚ににじんだ汗が冷えてく
ふくろのなかの魚が眠る
最後の花が、散った。

ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん、か・か
ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん。
ピーヒョロピーヒョロ どっこど・こ・どん、か・か
ピーヒョロピーヒョロ、か・か・か。


自由詩 まつりうた Copyright aria28thmoon 2011-07-14 21:53:32
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