トラック
藤鈴呼

トラックを 黙々と 走る
「さぁ 練習しましょう」

先生の 声が 聞こえて
私達は 束になって 走る

犬の散歩をしている
通行人が 眺めたら
私達は 群れて居る

けれど
実際は 孤独な 戦い

球技には チームワークが
求められるから
うちらには 不向きだねって

荒い息で 会話しながら
笑う前に 肩で息する

本当は 協力しないと
何も 出来ないんだ

痛い程 知って居るのに
一匹狼が 好きで
遠吠えを 繰り返すけど

朝陽になると 気付くんだ
毛並みが 軽く 傷付き
周りに有った 花・木に狐

何故 見えなかったのか
夜で 暗かったから
花が 朝顔だったから
狐に 化かされたから

上手く 書けたか 
わかんないけど
説明ばかりを 鵜呑みにしては
心が 廃る

上手く 書けたか
わかんないけど
自問自答を 拒絶してたら
私が 廃る

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自由詩 トラック Copyright 藤鈴呼 2011-07-14 09:25:00
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