草野春心



  真っ白な歯で
  梨の実をかじるとあなたは
  ゆっくりと透き通り
  青空とひとつになった



  僕のそばを
  一人の子どもが駆け去ってゆく
  おそろしくひたむきに
  何を追うでもなく




自由詩Copyright 草野春心 2011-07-12 14:11:43
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短詩集