言葉なんて話すんじゃなかった。
吉澤 未来
言葉なんて話すんじゃなかった
言葉より優しいものがあること知っていたはずなのに
何故言葉から、そして何を求めるのだ
君よ
「わかっているだろ、の後に
君は忘れてしまったようだね。
」の一言は
君に言えない
言葉のきれはし。
僕は言葉を話すのに適してない
口頭言語失格者
だ
僕の言葉は僕の知っている
僕以上を連れて行ってしまったから
「実は忘れているのは僕の方だった」
気付いた時にはもう遅い
だから言葉なんて話すんじゃなかった。
自由詩
言葉なんて話すんじゃなかった。
Copyright
吉澤 未来
2011-07-11 23:47:17