静かな更新の夜
朧月

終わりを考えないでいようとするなら
始まりを考えないことになるね
いつまでなんて決めたくないから
いつからってことも忘れようとする

カレンダーにつけた丸印
全部に丸して隠してる
それでもあなたが気づかないのは
見ないふりがまたうまくなったのね

永遠の文字を消しましょう
一歩でいいから歩きましょう
夜の音は風の音
静かな星の静かな会話

終わることが憧れで
始まることが奇跡で
そんな定義は捨てましょう
伸ばした手のひら重ねましょう

今夜静かな星の約束の
更新の日だから
終わりも始まりもないのです
ただの一歩が進むのです



自由詩 静かな更新の夜 Copyright 朧月 2011-07-07 21:42:02
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