さげまん
はだいろ
あの人と、付き合いだしてから、
運が、上がったか、
下がったかといえば、
元々がひどかったため、
けっして下がったわけではないのだけれど、
やっぱり、上がったわけでもない。
今日もまたひどい一日だった。
こんなにひどいと、
いっそ開きなおってしまうよ。
もう堂々と、どうしようもない奴として、
会社に居座ってやろうと。
ワム!の1983年のデビューアルバムを、
ディスクユニオンで、100円で買ったので、
このところ、毎日聴いている。
しかしながら、
ジョージ・マイケル当時20歳の
天才ぶりに圧倒されるけれど、
同時に、
でくのぼうでしかない、
どうしようもないアンドリュー・リッジリーのたたずまいに、
とても惹かれてしまう。
ま、こんな話、
同世代の一部の音楽好きにしかわからないだろうけど・・・
ためしに、
youtubeで
bad boys を見てみてほしい。
ただ、ポップデュオのイコンとして成立し得て、
あんな楽しい踊れる名曲をたくさんジョージが書けたのは、
やっぱり、
アンドリューがいたからじゃないのか。
そう思うのだ。
点数の加点減点方式で、
にんげんの価値を測るから、
どんな奴が大臣になるか見てみればいいんだ。
いや、
話がそれた・・・
ぼくの彼女が、さげまんかどうか、
たしかに、
初めて、落語デートしようとしたら、
例の大地震で中止になったけれど、
それがどうした、
俺たちは、生きている。
むしろ、のぞむところなのかもしれない。
しあわせに、
なってやろうじゃないか。
ジョージにとって、
今はすっかり禿げ上がったアンドリューは、
ずっと、
あこがれの人だったらしい。