海へと
DNA

さかしま に
決壊した真昼の 
いっさいの裂け目に 
わたしたちの、崩落した
白い希み
が、滴り 
直立した灰、の
凪いで 碧さ
のきみは 等しく 
舗道に轢かれて
いる



短さで繁っていく碧い海の記号を
(焦らすことなく)
囲い込んだぼくたち、の半生
(その、残 響。) は
身のフルえ、ふえ行き 強、く
噛んだ銀糸の苦み の底辺で
いま、なお反復の生/活を紡いで 
いるね(ましろい、足跡 が
風上から燃え ていく よ) 
ひときざみの虚森 から
出発したきみの左手 の、
崩れ落ちてそっと 
行き先を(ただ、ただ行き先を!)
示し続け、

〈レット・・・イッ・・ト・・・ゴオ・・・ゴ・轟・・轟・・・〉 



丁寧に準備されていたのだった 
ぼくたち、の 海へと漂着した里程標 
 (あの、だいじな石ころ!) 
透けて見える図法の、頂きでは
一対の死んだボウフラが咆哮している 

///あたらしい息継ぎには、あたらしいe/motionが必要です。
かわいた血流は、一ダースもあれば充分でしょう。///



見えや しないのだ、淀んだ肉片で解かれた   
  文字群なぞ

(沈潜する、東と西の河口で 
ぼくたち、は 熟れた骨、と骨 
とを等しく交換した)
 



自由詩 海へと Copyright DNA 2011-07-06 20:53:33
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