海へと
DNA
さかしま に
決壊した真昼の
いっさいの裂け目に
わたしたちの、崩落した
白い希み
が、滴り
直立した灰、の
凪いで 碧さ
のきみは 等しく
舗道に轢かれて
いる
*
短さで繁っていく碧い海の記号を
(焦らすことなく)
囲い込んだぼくたち、の半生
(その、残 響。) は
身のフルえ、ふえ行き 強、く
噛んだ銀糸の苦み の底辺で
いま、なお反復の生/活を紡いで
いるね(ましろい、足跡 が
風上から燃え ていく よ)
ひときざみの虚森 から
出発したきみの左手 の、
崩れ落ちてそっと
行き先を(ただ、ただ行き先を!)
示し続け、
〈レット・・・イッ・・ト・・・ゴオ・・・ゴ・轟・・轟・・・〉
*
丁寧に準備されていたのだった
ぼくたち、の 海へと漂着した里程標
(あの、だいじな石ころ!)
透けて見える図法の、頂きでは
一対の死んだボウフラが咆哮している
///あたらしい息継ぎには、あたらしいe/motionが必要です。
かわいた血流は、一ダースもあれば充分でしょう。///
*
見えや しないのだ、淀んだ肉片で解かれた
文字群なぞ
(沈潜する、東と西の河口で
ぼくたち、は 熟れた骨、と骨
とを等しく交換した)