唇
りり
紅く
熟れた
それから
耳に
届くは
貴方の声
今宵
貴方の
その腕に
強く
抱かれ
夢を見る
熱く
触れた
それらは
共に
激しく
溶け合い
私の
腫れた
丘の上を
啄み
味わい
這い回る
朝方
夢から
覚めると
甘く
言葉を
紡いでた
甘く
熟れた
それには
もう
激しい
熱はなく
ただ
それを
つぐんで
愛を
捨てて
姿を消す
もう
二度と
それから
愛の
言葉は
響かない
自由詩
唇
Copyright
りり
2011-07-05 06:54:18