夏の川
草野春心



  実りすぎたのだろう
  夕暮れ
  ぼたぼたと光は落下し
  夏の川に
  鈍く奏でられる



  水は鳴り
  子等も響く
  夏の川は
  ひとつなぎの譜面となる



  橋の上
  耳を澄ませば
  ぼたぼたと
  足もとに落下する
  音楽の
  果皮




自由詩 夏の川 Copyright 草野春心 2011-07-04 18:03:33
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