日曜日の切なさについて
シャドウ ウィックフェロー
ほんとうは日曜日が好きなのに
いざ日曜日になってしまうと
日曜日なんてあっという間に過ぎてしまうから
日曜ほど悲しい日はないと思う
それでみんなとりあえず土曜日が好きなんだけど
待ちこがれた日曜日のただ中にいて幸せになれないなんて
人はなんてひねくれた生き物なんだろう
そのうち土曜日さえ切なく感じ始めたら
金曜日にさえ満足できなくなっちまったら
人は好きなものから最も遠いものを好きだって叫んじまうんじゃないかな
月曜日からいちばん遠い日は
実は月曜日だって言うようなばからしさ…
たとえば誰かを好きになったとして
本当に好きな人といる切なさに耐えきれずに
あるいはその平凡さにうんざりして
好きでも何でもない人に自分を売りにいくような
そんなばかげたところが人にはある
いまここに現に目の前に
どうしようもなくある世界を
自分の五感を精いっぱいに開いて味わえること
それこそが幸せというものだろうに