小説を読んでいると
Skaukatter

 出だしはただ、淡々と読み
 それといった、感情は 
 湧きあがらない

 しかし、物語が進むに連れて
 自分が登場人物ではないかと
 錯覚を起こす

 あるいは、物語の登場人物と
 感情を共有しているような
 感覚がこみ上げてくる

 物語が盛り上がりを
 見せるに連れて抑えられない
 高揚感と緊張感が精神を支配する

 けれど、物語が終盤に差し掛かると
 一瞬だけ物語の世界から現実に
 引き戻される

 物語が終わるという悲しみと
 ここまで読んだという達成感を
 抱く時である

 その一瞬を終えると
 また物語の世界に
 吸い込まれていく

 そして、物語が完結し読み終わった時
 どんな結末でも
 晴々した気持ちになるのだ 


散文(批評随筆小説等) 小説を読んでいると Copyright Skaukatter 2011-06-24 21:20:01
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