詩についての詩
itukamitaniji
詩についての詩
俺自身詩と呼ばれるものを
たくさん書いてきたつもり
けど本当のところ
詩ってなんなのか分かっていない
この【詩についての詩】なんてのも
詩と呼べるものなのかわかんない
これまで俺は
物語のような詩俺は勝手に
物語詩なんて呼んでっけど
それが物語なのか詩なのか
はたまた日記のような詩俺は勝手に
日詩なんて呼んでっけど
それが日記なのか詩なのか
ここでも色んな人が
おかしな詩と呼ばれるのか
俺には分からないようなものを
好き勝手に書いてて
何が詩で詩じゃないのか分かんないけど
そんなのどうだっていいと思うんだよ
俺にとって【詩】っていうもんは
何かと問われ
かっこいい言い方があるとするならば
心の場所とでも言っておこうか
心って
きっと体のどこかにあって
それが胸だったり
頭の中だったりって言うけど
実際何処にあるか分からない
けど
詩を書くとな
その詩の中に俺の心があるんだよ
これは絶対なんだよ
唯一目で見える心の場所なんだ
心を
例えばそうだなコップだとしようか
そこにね
悲しみだったり苦しみだったり
もちろん楽しいこと喜び
色んな記憶が注がれてゆくんだ
だけどコップには限界があるだろう
何処かで溢れてしまうんだ
その溢れた液体まぁ液体かどうか
それは分からないけどとにかく
詰め込みすぎてコップから溢れてしまった
それが俺にとって詩になるんだよ
色んなもんが混ざってて
びちゃびちゃにあふれ出したそいつを
捨てちゃったらかわいそうだもんな
掃除するみたいに
言葉にして残す
これが詩を書くということなんだ
そういう行為を繰り返して俺は
もちろん言葉って言うものに
強い力があって
それで人を救うこともできるし
殺すことだって出来る
いや救う殺すは大げさだが
そうだな
喜ばせることも
悲しませることもできる
それ位言葉には
強い力ってのが備わっているんだと
そういう思いはもちろん持っている
だけどそれと同時にだ
へっ所詮言葉じゃねーかよ
って思いも持っているんだ
こんなところで
詩なんて読んでる暇があったら
外に出て仲間に会ったり
遊んだり
思いっきり空気を吸ったりしろよって
思ったりするんだよ
それは
詩を書く人間として失格だって
そう思われるかもしれないけど
俺にとってこの思いもすごく重要なんだ
単純な話
言葉は誰も救わないし殺さない
言葉が動き出して
それこそ手でも伸ばしてだ
誰かを穴ぼこから救ったり
誰かの首を絞めたりしないだろう
言葉はそこにあるだけで
何にもしないんだ
じゃあ救ったり殺されたりって
一体何の話なんだってなるけどそれは
受け取る側の思いがそうさせるんだ
詩を読んで言葉を受け取って
救われただ殺されただって感じる
それは受け取る側の才能だ
そっちの方が書く側よりも
よっぽどすごい才能だと思うんだ
人は何のために生きるのかって
よくその答えを見つけようとするけど
人に生きる意味なんてのはないんだ
けどそれは一人で生きてゆくって話であって
人に生きる意味があるとするならば
きっと人との繋がりの中にこそ
それは隠されているんだと思う
その繋がる方法として
世の中にはたくさんのもんがあるだろう
コンピュータだってそうだ
スポーツだって良いね
勉強することや
人を笑わせること
絵を描くこと
歌を歌うこと
そんでそのひとつに
詩を書くこともあるんだ
そこからみんな自由に選べば良いよ
俺はその中から詩を選んだ
もちろんそれだけじゃないけどね
酒を飲み交わすことや
歌うことなんかも
俺は選んだけど
とにかく
ここにきて今
まぁここまで読んでくれた人が
どんだけいるのか分からないけどな
まぁ長くてうっとうしいからな
でももしまだそこに誰かが居て
この詩と呼べるかも分からない
まさにここを読んでいるのならば
それはこの詩を見つけてくれた
あなたの才能です
俺にとって
人と繋がる手段の一つとして
詩を選んだとなると
あなたが読んでくれたことで
この文章は詩になったんだ
それはあなたの才能です
あなたがこの詩を作ったんだ