■□■小泉総理大臣大麻所持で逮捕!■□■
よだかいちぞう


「覚醒剤やめますか?
人間やめますか?」

このCMを子供の頃
見たことがある

今になって思うのだけど
人間やめたい人が覚醒剤やるんじゃないか?
煽ってるだけじゃん、と思う

「小泉総理大臣大麻所持で逮捕!」

年金を払い忘れる政治家が居ても
薬に興味を抱く政治家は
まず居ないと思う
政治家は薬に手を出す程
暇じゃない
薬に手を出す程の有権者は
まず投票所に行かないだろうから
政治家はそいつらに向けては冷たいはずだ

今回の「金八先生」は
ドラックをテーマにしているらしい

なぜ一部の人間は
薬を欲しがるのか

それが謎である
と、書いて「毒」など「環境」など
そういったことを
ながながと書いて行くと
詩にならないので
キッパリここで
この文章を詩にみせるため
自分の考えをもって
こう云ってみようとおもう

「薬は詩である」

それは世界中のハリーポッターを
一ヵ所に集めて
キャンプファイヤーの火にしてしまうぐらい
冒険やファンタジーに充ちていると思う

あるバカは蛾のように
その火に向かって突進するはずだ
自分の体が燃え尽きていくと
はじめから分かっていながら

そしてぼくみたいな
小心者は
その火で体を温めるだろう

それからファイヤーマンがやって来て
消火活動をはじめるだろう
ファイヤーマンは
それは良いことか悪いことかで
消火するのでなく
火を消すことが
彼等の仕事だからだ

この文章はなぜ
薬を擁護するのか?
疑問に思うだろうから説明する

ぼくはつい最近
精神科からようやく念願叶って
リタリンを処方されたからである
リタリンは合法で唯一
飲むことを許される覚醒剤だ
ぼくはそれを飲んで
この文章を書いている
だからこの文章この詩この火は
薬を擁護している
これを読んだ誰かが
それを否定したとしても
この火の存在は認めざるをえない
事実だ

ちょっと前
ぼくは彼女と牛角に行って
豚トロを焼いた
豚トロの油が予想以上に溢れ出した結果
それに引火して
恐いくらいな火が飛び出してびっくりした

今度また牛角に行くときは
豚トロを食べるだろう


自由詩 ■□■小泉総理大臣大麻所持で逮捕!■□■ Copyright よだかいちぞう 2004-11-12 19:13:20
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