海へもどる
c
行かないでほしい と
テレパシイなら何度でも送りましょう
言葉はあなたを遠ざけました
言葉はあなたと出会わせました
卑怯者!ペテン師!と罵声が飛び交う
美しい午後があいさつしていますよ
やあ、
こんにちわ
+
首を
つうー
ー
+ー
ー
と流れる汗はそうして
雨となって海へ落ちる
今日も平和だ
というのは嘘で
汗はわたしから海へと
変わるのを恐れないのに
わたしは何に怯えるのか
言葉があなたを遠ざける
そんなこと本当は言いたくないのです
(「 」言ってみただけ
脅威なのです、わたし思うんです、一番鋭利な凶器だと
透明な暴力は美しかった?
*うつくしかった。
あふれる
あ な
か た
さ
*(以下省略
は透明なベールをゆらゆらと
テレパシイを許さない
+
あなたを待つためにわたしが待っている日曜日は
すこし近づいたはずなのに
わたしはいつも遅刻してしまう
そうしてあなたは多くの透明な右手で殴るなぐる
わたしは痛いけど
あなたが無関心でよかった
++
キレイとはこんなものだったかしら +問
煙草の吸殻は灰はわたしの一部となって
言葉とは言わない思いをもっている
煙草の吸殻を海へ戻した
キレイとはこんなものでした +解
もう海に溶けてしまうのだから
テレパシイとなってわたしに直接ふれたなら
海へもどしてくれませんか
遠ざかるなら
もっと もっと