海へもどる
c


 行かないでほしい と
 テレパシイなら何度でも送りましょう
 言葉はあなたを遠ざけました
 言葉はあなたと出会わせました
 卑怯者!ペテン師!と罵声が飛び交う
 美しい午後があいさつしていますよ

  やあ、
   こんにちわ

  +

  首を
   つうー

                 ー


                           +ー      

        ー
        
 と流れる汗はそうして
 雨となって海へ落ちる
 今日も平和だ
 というのは嘘で
 汗はわたしから海へと
 変わるのを恐れないのに
 わたしは何に怯えるのか

 言葉があなたを遠ざける



 そんなこと本当は言いたくないのです
 (「     」言ってみただけ
 脅威なのです、わたし思うんです、一番鋭利な凶器だと
 透明な暴力は美しかった?

 *うつくしかった。

 あふれる



       あ                   な

            か         た

                 さ

    *(以下省略

 は透明なベールをゆらゆらと
 テレパシイを許さない

  +

 あなたを待つためにわたしが待っている日曜日は
 すこし近づいたはずなのに
 わたしはいつも遅刻してしまう
 そうしてあなたは多くの透明な右手で殴るなぐる
 わたしは痛いけど
 あなたが無関心でよかった


  ++


 キレイとはこんなものだったかしら     +問
 煙草の吸殻は灰はわたしの一部となって
 言葉とは言わない思いをもっている
 煙草の吸殻を海へ戻した
 キレイとはこんなものでした        +解
 もう海に溶けてしまうのだから




   テレパシイとなってわたしに直接ふれたなら
   海へもどしてくれませんか
   遠ざかるなら
   もっと もっと









自由詩 海へもどる Copyright c 2011-06-17 06:11:26
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