はじまりの詩
中川達矢

初めに言があったとは
聖書のお小言として
身にしみてくるのは
お塩の塩味
また聖書が問いかけてくるのは
塩に塩味がなくなれば
どのように塩味をつけようか
塩味と命名したのは
神様の勝手で
塩の味だから
塩味なんだろう
塩から塩味がなくなれば
それは無味であり
無の味の無味である
つまり無になってしまうのか
初めに言があるのなら
言を失ったときに
せかいのおわりをしる
はじまりはおわりのしらせ


自由詩 はじまりの詩 Copyright 中川達矢 2011-06-16 20:34:00
notebook Home