ほし

天空みたいになめらかに
すいと飛んでいくみたいに
夏の夜の終わりみたいに
死んでしまった人
のことを考えてるよ


ちいさなわたしの部屋だから
プラネタリウムもすこし窮屈で
電気のかさのとこでぼこぼこなって
夏の大三角
はちゃんと投影できないみたいです


ほら、眼鏡をはずして天井をみるとさ
星も月も天の川も全部混じって
乳白色のさらさらがくるくる動くから
とおくとおくの銀河系
の写真を思い出したんだよ


消えてしまったんじゃないよって言って
見えないだけなんだよって私に教えて 
とおくとおくの恒星が、ぱちんとはじけるみたいに
とおくとおくのちりの数粒
が今また星になってうまれるみたいに




自由詩 ほし Copyright  2011-06-15 01:24:45
notebook Home 戻る  過去 未来