無表情市民
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あなたのあしおとに世界は絶望した


    理性が邪魔だ


まっすぐな瞳と誰が決めただろう


    正しさを解体した


手を差し伸べるなら最期までついてきてくれますか?


    わたしは嘘吐きだ


わたしは知っています、わたしはひとりだ と


    疑惑を夫にして


鮮やかに盗まれたアイデンティティとポルシェ


    後悔を解放して






夜の渋谷は晴れやかに

          あなたのピンヒールを黙殺した


自由詩 無表情市民 Copyright c 2011-06-13 03:52:12
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