夕暮れシーソー
たもつ
夕暮れの公園で牛が一頭
シーソーに座っている
反対側にトンボがとまる
牛は少し腰を浮かせる
トンボは驚いて
飛び去って行った
しばらくして
男の人がやってくる
牛は腰を浮かす準備をする
男の人はシーソーに座ることなく
公園に置き忘れた
夕日を持って帰った
後には星空と牛が
友だちのように残された
自由詩
夕暮れシーソー
Copyright
たもつ
2011-06-11 22:00:08
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