満たされない初夏
れもん

満たされない
満たされない
満たされない

その隙間を感じることで
満たされる

満ち足りた瞬間
何故か
満たされなくなる

渇いた口に水が注ぎ込まれる
その刹那に最上の歓びを

欲張りで贅沢な私を
満たしてよ

適度な湿度と温度で


自由詩 満たされない初夏 Copyright れもん 2011-06-08 13:48:26
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