むじょう
唐草フウ


あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていった

ずっといいたいこと
こらえていることがある
でもよくことばに
はやく すぐならないので
しゅんとしたかみきれないパンのようなぐにゃぐにゃを
くしゃくしゃにして こねくりまわし
やぎのふりをして
紙をのみこんでいる
違和感が

胸をプレスする
焼かれる
いっそこげて空に上がっていけ
いいえ
とりつきつづきます
いつまでも?
ええいつまでも
ええい!

じゃまなのに、飼いならしていたい気もちがある
いつもそれはながれる
こわれても、なくしても
どうしようもなくても
ゆるせなくても
ながれているわたし




自由詩 むじょう Copyright 唐草フウ 2011-06-07 04:35:23
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