寝坊ぎぶあっぷ

明け方の境界線の一歩向こう
刈られていく夜の茂みに紛れて
朝はすぐそこまで来ている
私は息を潜めて眠る狩人
獲物の吐息を敏感に察知して
眉間に弾を撃ち込むのだ
勝ち取った朝を祝い
歓喜の雄叫びを響かせたら
その首根っこをつかまえて
得意げに引きずり回してやろう



(でもあと十分だけ)


自由詩Copyright 寝坊ぎぶあっぷ 2011-06-05 08:27:31
notebook Home