ことの花
草野春心




  歓びの光を食べて
  すくすく笑う
  痛みの雨を呑んで
  それでも笑う



  初めは小さな種だった
  それがだんだん根を張って
  それがだんだん茎を伸ばして



  逞しく巨きく
  何よりも気高く
  あなたの言の葉はやがて
  花になるだろう



  どうか
  ここに咲いてほしい
  私のなかのささやかな土と
  きまぐれな空に
  いつまでも
  ここに咲いてほしい





自由詩 ことの花 Copyright 草野春心 2011-06-04 09:50:05
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