星の光
こしごえ
宙ぶらりんの石畳
青ざめたかたい宙
道はつらぬかれ
私を覚えているのは誰もいない今
空は冴えわたる
距離は明け
星の霊園の夜を封鎖する
たどりつくまでに
永いわだちを
真っ直ぐ
(忘れものはありません)
帰れない希望だ
しゃらしゃわ、と。いちど限りであります
いつも
小鳥のさえずりで目覚める白日
遠いのですから(宙を指す)ひとすじの雲
昇る井戸の果て水鏡暗く
黒髪をすくまなざし
「花は、咲く、縁取る光に。」
と
あの惑星は、述べるのでございました。はい
有り難う ござい ます
、ふふふ)(、あれを通って来ました。はい
なにがどうあろうと私は
実りいくつもの星を生む
星の死を忘れないままに
蒼白のほほえみは
宙の闇を見つめていた
その闇はどこまでも透けていて黒いひとみは
ゆらぐことはない円さ
に星を宿し
それぞれの目的地を聞いてまわる羽の影
のひそやかに咲いている
立ち止まることはなく
舞う影は石畳に解け続ける