真夜中
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首すじをなぞる舌から抜け出してぬるい空気に隠れたいのに

浮き上がる骨を暗闇越しにみて誘い出てきた夜の虫たち

じんわりと夜に吐きだす真っ白な歪んだ煙とわたしの恋

安らかな旋律へ変わりゆくものは静かな呼吸と常備薬と

どうしてと鏡越しの嘘に問う素直な眉間に不安をのせて




短歌 真夜中 Copyright c 2011-05-31 03:48:49
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