行く末
ズー

こっちにおいで
ミッフィーになりたいという女の子
夜な夜なふざけた指づかいで梟と遊んでいる
マナーを気にすることも
なくなった食堂に
開けたシャツのボタンをにぎって広島から流れてきたコンクリートのマトリョーシカでしか話せないことを黙ってはいられない
ミッフィーになりたいという女の子、こっちにおいで

で、ぼくたちは
ミッフィーをたべました
ハッピーターンみたいですそれから、キスをしましたそして、下痢になりましたヒスをおこした梟は、もう羽根は、室内に舞いはじめて、ふたりの鼻が痒くなりました
羽根が木目のように食堂の床に積もってゆき、ぼくたちは下痢ピーが気にならなくなりました
裸になった梟と遊ぶため、ティッシュをお互いの鼻の穴に詰めました
深く入れてしまわないように慎重でした
梟は唄いました
あなたの、おなまえ
なんてーの?
梟が唄いました
女の子はミッフィーになれました


ネットで知り合ったおじさんに泣くなロッケンローラー!って言われたけど、ぼくはロッケンローラー!じゃないんだお
それから、縛って吊ったら良さそうだって言われたけど、ぼくはMじゃないんだお
あなたの、おなまえ
なんてーのとも言われたけど、ぼくはあなたじゃないんだお

H.N生姜屋さん:ありがとうございました、嬉しく思います、散らかっている部屋を片付けたら、必ず、ご返信させていただきます
ぼくのなまえはアベルです

四角い森を抜けたら、若々しい草原で仲間と馬車を引き連れた、ぼくに会えます海岸線は真珠のように泡立ち、陸地との境目をなぞり続けている事でしょう
遥か遠方の、どの島にも上陸できる船を所有していますので、今度の航海には是非ともお付き合い下さいませ、
歴代の勇者たちを眠らせる、全能なる父の息遣いが、精霊さえも寄りつかない、禿あがった山脈から黄金色の花畑を揺らして、オアシスのない砂漠の果てまで、そよいでいます、そこで生活をする人々も、また、善人ばかりですので、なんとも生きやすい世界だと思います、時折、魔物が襲ってきますが、どーか、慌てないでください
ぼくは、すぐそこにいますから

それでは、あなたの
おなまえを決定して下さいぼうけんのしょ1を
作成いたします


自由詩 行く末 Copyright ズー 2011-05-28 17:12:52
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