昼夜を問わず
るるりら

三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草による たゆまぬ おひさまに対する洞察があるはずだ
だから 三時に咲くことができる

三時草が昼夜を問わず
三時草のいとなみをしている間
三時どころか四時になろうとも おひさまおちて 
三時になろうとも 呪いにかけられたかのように
惰性や団結と ともに戦う人にも
おやすみ時間があると いい

立ちどまり 耳を澄まし
昼夜のない世界の宇宙から帰還し ささやかな こもれびにであうと いい

三時草の おばちゃんは どうやら
飴ちゃんを配りたがっている
目立たないように 付箋をのぞきみると
「お花し しませんか」そして お花の絵

おばちゃんのかばんのなかは
飴ちゃんが 星の数ほど 入っている

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即興ゴルコンダ参加作品。


自由詩 昼夜を問わず Copyright るるりら 2011-05-27 18:56:14
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