なにもない
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なにもない
強引に唇を終わらせたら
ほっとした心臓ごと
浮遊
するだろう

なにも、、、、
そんなこと云わなくても

わたしの頭上に
落ちてこなくてもよかったのに

なにもない
です。ありません。

冥王星は意識をもって
わたしの頭へ向けて氷の火山を噴火させた
ころん ところがる
氷は
いかにも
わたしとの距離を示している
浮遊
してしまった

いくらまっても 
ここへはこれない
なにもありません
憎たらしい笑みをもって
頭上の煙をはらうのです
なにもない
安心はこころに優しい

なんでも、、、、、、

あますぎるモンブランの
匂いに誘われました
わたしは距離などものともしない
(なんでもありません)
浮遊
を恐れない
ただ甘ったるい匂いと
砂糖をたっぷり入れた紅茶をもってして
甘い幸福を得たかったのです
(胃の血のにじむ努力、等)
後には
なんにもない
ですけど


なにもない
ここにも、どこにも、そこにも、あなたにも、
それが丁度いいくらいが
なにもない わたし
それでいいじゃないか




自由詩 なにもない Copyright c 2011-05-26 02:51:27
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