生まれかわっても君に逢いたい
桜 歩美

私の子供に生まれてきてくれて本当にありがとう

君の存在は私がここに生きた証となり

そして君は私のことをこんなにもこんなにも

幸せな気持ちでいっぱいにしてくれ

そして愛してくれ

そこには何の見返りもない



ただ君は私がお母さんであればそれでよい



ただそれぽっちのことだけで

こんなにも語りつくせないほどの幸せと喜びを

私にただくれる

そりゃ君のことで悩むこともたくさんたくさんある

でも君が私にくれる幸せや喜びに比べたら

君のことでの苦悩など

些細なことだと思えます



それはきっと母が成長したからだと思います

まだ母が若くて母としては未熟過ぎたころは

どうしても君を育てることの苦悩のほうが

君からもらう幸せや喜びよりもはるかに多い気がしました



でも大きくなった君は

私が悲しいとき辛いとき

いつも私に手を差し伸べて笑ってくれます

それはきっと私が

君が悲しいとき辛いとき

いつも君にそうしてきたからだと思うと

今まで自分も頑張ったなと思うと同時に

君のその優しさに涙があふれ

私に差し伸べるその手の柔らかさに温かさに

心が震えます

ありがとう君がここにいてくれて

本当にそういう気持ちでいっぱいになります



子供を育てることは

本当に様々な困難とぶつかりながらの長丁場です

でもそれに耐えられるだけの何かを

お母さんにくれるのが子供なんだって

ようやくわかったお母さんです



いつも本当にありがとう

優しさをありがとう

私をお母さんと呼んでくれてありがとう

君のお母さんって呼ぶ声

大好きです

愛しているよ



もう一度生まれかわっても

君に逢いたい

そんな気持ちでいっぱいの母です


自由詩 生まれかわっても君に逢いたい Copyright 桜 歩美 2011-05-22 16:00:55
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