伝言板
シャドウ ウィックフェロー



いまさらに
君に何か伝えるものがあったような気がして
しきりに思い出そうとしているのだけれど
出てくるのはもどかしさばかり
でもほらあれあれって
思い出せない人の名前のように
それは確かにこの胸にある

真理でもなく
慰めでもなく
台所のテーブルに置かれたメモのように具体的で実用的で
それでいて気遣いの感じられるような
そんな言葉を


君にかけて驚かせたいな













自由詩 伝言板 Copyright シャドウ ウィックフェロー 2011-05-17 14:12:36
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