かえり電車  唄:田端駅夫
花形新次

満員電車に
揺られて揺れて
月の明かりの
通勤帰り
霞む眼よ
車窓の景色は
夢現のなか
闇夜に溶ける

捨てた人生が
未練となって
今も引きずる
情けなさ
携帯片手に
駄文打ちこみゃ
何かがつながる
そんな気がして

淡い希望も
家族にかかりゃ
中年親父の
勘違い
明日の稼ぎは
おいらの役目
せめて許して
パケット通信料









自由詩 かえり電車  唄:田端駅夫 Copyright 花形新次 2011-05-14 19:55:11
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