最も深い夜に
塔野夏子
隠された寝台で
黒衣をまとい 彼女は眠る
やがてその眠りに霧が立ち籠め
その中で 鬱蒼とした森林と
銀と透明にきらめく都市とが
ゆっくりと近づき
そして静かにまじり合う
自由詩
最も深い夜に
Copyright
塔野夏子
2011-05-11 21:23:24