破れはぁと
朧月

胸が痛いのに
胸のありかがわからなくて
ところどころに穴のあいた
記憶の袋をさがす

堪忍袋が破れても縫え
破れても縫え
そう書かれたお寺の黒板
ながめてあきれてた
制服の私

自転車で飛ばしてた
塀の上を
近道してるつもりで遠い
遠い回り道あのコのうちへ

かえりになきっつら
けんかしたって明日が
こないなんて思えなかった

痛む胸はどこ
あたたかい言葉貼ってよ
冗談をかぶせなきゃ
いえないあなたの優しい
言葉貼ってよ



自由詩 破れはぁと Copyright 朧月 2011-05-09 23:13:53
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