嘘つきの庭
朧月

希望の朝に涙しています
乗り遅れた電車は戻ってこない
ホームに残る人の色は
薄青いから寒そうです

許されないから涙しています
太陽がまだまだしろいから
あわい光りに誘われて
花の呼吸をみています

さみしいっていって
さみしいってかえる
そんな呼吸があったのに

こだまはとだえて
ただ壁があるだけ

希望の朝も
あわい光りの庭も

私をてらしてます

嘘つき

って
どこからかきこえる
そんな春の庭で



自由詩 嘘つきの庭 Copyright 朧月 2011-05-08 07:34:53
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