太陽の花
服部 剛
額縁に収まる
向日葵の絵は
無数に
煌
(
きらめ
)
く
ひかりの種子を、
孕
(
はら
)
んでいた
頬のやつれた青年よ
いのちの歓びを高らかに
空へと歌う
向日葵の絵を、観るがいい。
ひかりの種子の宝石達を
その瞳に焼きつけ
( 魂の器に吸いこみ )
君は明日の空へ、立ち昇る。
周囲の人の間に立って
緑の茎をまっすぐ伸ばす
世界にたったひとりの
君という、太陽の花。
自由詩
太陽の花
Copyright
服部 剛
2011-05-07 23:53:15
縦