まんまる
草野春心
まんまるい
月の照る夜に
凍てた川を跨ぎ
去ってしまった者へ
まんまるい
陽の照る朝に
そこらじゅうの鏡に
閉ざされた思いへ
さよならは言わず
残されて待つ
臍の緒のような
あの地平を見つめ
月も陽も
この惑星も
あなたの
いまは安らぐ魂も
みんな生きるものは
まんまる
心よ、
どうか
そのままで
まんまるい
光の中で
いつかまたあなたに
めぐり出会える日まで
あの地平を越え
めぐり出会える日まで
自由詩
まんまる
Copyright
草野春心
2011-05-06 21:21:16
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