置かれた言葉
朧月

また つまづいたよ 言葉に
ころんとひとつ転がってたんだ
言葉がひとつ

だれのものでもないこの言葉が
なんだか重くって
僕の目も口も耳も
閉じてしまった

どうして僕はいつも
言葉なんかに負けるんだろう
ただの文字でしかないのに

ほんとの意味も調べず
感じたままが
正しいと思いこんでる

君もまた
僕もまた
平行線からはみでない

それが幸福なのだろうか



自由詩 置かれた言葉 Copyright 朧月 2011-05-04 21:36:24
notebook Home