5月3日
salco
東京
何でもあるが
大したものは無い
唯、女に綺麗を許してくれる
好きにさせてくれるのだ
そこが大阪とも福岡とも違う
半ば人の幻想で造られている東京は
だから墓地によく似た姿をしている
哀悼
薬を欲し酒を入れ
生きている苦しい時間
目を開き計画を立て
流れるだけの苦しい時間
連休明けにワイヤーで首を吊る
と言う人に会った刹那の途絶
枯れ田に忽然と墓地
無に帰した人跡の矩形
石の時間 桜の満開
あなたの
柔らかい墓石の時間
自由詩
5月3日
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salco
2011-05-04 00:24:08
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